【江陰(中国)18日=小杉舞】東京オリンピック(五輪)世代のU-21日本代表がリベンジに燃えた。今日19日の準々決勝で4強を懸けてウズベキスタンと戦う。昨年12月のタイ遠征M-150杯の決勝で敗れ、森保ジャパン“初タイトル”を奪われた相手だ。チームは1次リーグ3試合で5得点もDF勢が3点。攻撃陣の要として期待されるMF岩崎悠人(19=京都)は、初ゴールで勝利に導くことを誓った。

 因縁の相手との再戦を前に、森保監督の目が一段と鋭くなった。紅白戦では何度もプレーを止めながら、細かな戦術を確認。練習後の円陣では「勝って1つでも試合を多くしよう!」と気合を入れた。

 昨年12月のタイ遠征でPK戦の末に敗れたウズベキスタンは、15年U-20W杯(ワールドカップ)8強メンバーが中心の強敵だ。「大人のサッカーをする。成熟している。肉体的にタフ」と森保監督も警戒する。特に前回の対戦で2点を奪われた、14年U-19アジア選手権得点王のFWウリンボエフは要注意。日本はメンバーが大幅に入れ替わっているが、相手の攻めを食い止め、いかに自分たちの攻撃パターンに持ち込めるかがカギになる。

 期待されるのが、1トップの後方から得点を狙う岩崎だ。1次リーグ3試合は攻撃陣の得点が少なく、もどかしさを感じていた。「1戦目、2戦目は試合を作ることを考えていた。でも、もっと仕掛けていきたいと思った。強引にいくのも大事。(得点で)はずみをつけたい」と意欲を隠さない。

 京都橘高時代から世代のエース候補といわれたが、不発に終わった昨年5月のU-20W杯の悔しさも晴らせていない。「こんなに点を取れなかったことは今までない。森保さんのサッカーで結果を残したい」と力を込める。リベンジを果たし、その先にあるアジアの頂点へ。岩崎がチームを引っ張る。