日本サッカー協会は19日、東京・文京区のJFAハウスで、ガーナと親善試合を行うMS&ADカップ2018(4月1日、トランスコスモススタジアム長崎)と、19年の女子W杯フランス大会予選を兼ねたAFC女子アジア杯(4月6~20日、ヨルダン)に出場する女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーを発表し、高倉麻子監督が16年4月27日に就任後、初めてFW川澄奈穂美(32=シアトル・レインFC)を招集した。川澄の代表復帰は、リオデジャネイロ五輪を逃した16年3月の五輪アジア最終予選以来、2年ぶりとなる。

 高倉監督は「彼女は今、アメリカのシアトルでプレーしていますが、ずっと注目して追いかけていた選手でした。ただ、チームを少し若返りでつくっている中では若手に経験とチャンスを、時間をかけて与えていかなければいけないのもありました。ただ、点を取るということ、ゴールに向かっていくところに関して少し、物足りなさが残りました。彼女(川澄)は急に合流することになりますが、経験もあり、勝負強さも持っている。しっかりチームに溶け込んでくれると思っています。彼女の縦への突破に大きな期待をしているのと、最年長になりますが、チームが厳しい戦いの中で精神的にふらつくような状況になったときには、オフのところでもしっかりチームを締めてもらいたいと、大きな期待を持って選出しました」と理由を明かした。

 アジア杯1次リーグで日本は4月7日にベトナム、4月10日に韓国、4月13日にオーストラリアと対戦し、上位2チームが準決勝に進む。W杯フランス大会のアジア枠は「5」で、1次リーグ3位となれば、5、6位決定戦に回る。

 高倉監督は「なでしこジャパンとして恥ずかしくない試合を1試合1試合、心を込めて戦い、まずはW杯出場を決め、目指すのは大会2連覇です。強い気持ちを持って臨みたい」と話した。

 

 メンバーは以下の通り。

 

 【GK】池田咲紀子(25=浦和レディース)、山下杏也加(22=日テレ)、平尾知佳(21=新潟レディース)

 【DF】鮫島彩(30=INAC神戸)、有吉佐織(30=日テレ)、宇津木瑠美(29=シアトル・レインFC)、熊谷紗希(27=リヨン)、高木ひかり(24=ノジマステラ神奈川相模原)、三宅史織(22=INAC神戸)、清水梨紗(21=日テレ)、市瀬菜々(20=仙台レディース)

 【MF】阪口夢穂(30=日テレ)、中島依美(27=INAC神戸)、猶本光(24=浦和レディース)、中里優(23=日テレ)、増矢理花(22=INAC神戸)、隅田凜(22=日テレ)、長谷川唯(21=日テレ)

 【FW】川澄奈穂美(32=シアトル・レインFC)、菅澤優衣香(27=浦和レディース)、岩渕真奈(25=INAC神戸)、横山久美(24=フランクフルト)、田中美南(23=日テレ)