日本が代表デビューのFW中島翔哉(23=ポルティモネンセ)のロスタイム弾で何とか引き分けた。

 前半44分、代表初出場のDF宇賀神友弥(30=浦和)のラフプレーでPKを与え、マリに先制された。中島は後半15分に出場。積極的にドリブルで仕掛けるが、決定的なチャンスにつながらない。敗色濃厚な後半ロスタイム、右サイド三竿健斗(21)のクロスを中島が左足で合わせて、同点ゴールをねじ込んだ。

 試合後の中島は「ゴールできたことはうれしいが、勝てなかったので悔しい」と笑顔も半分。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は試合後、しばらく座り込んで頭を抱えるしぐさを見せた。「厳しい結果。いろんな情報を得られたが、すべてがポジティブじゃない。まだまだトレーニングしないと。(ワールドカップ1次リーグで対戦する)セネガルに対する準備はまだできていないということ」と厳しい表情で語り、自らインタビューを打ち切った。ワールドカップ本番までの数少ない貴重な実戦。指揮官の満足は得られなかったようだ。