日本サッカー協会が日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)を電撃解任することが8日、分かった。

 6月14日開幕のW杯ロシア大会まで70日を切る中、チーム状況が一向に好転しない状況に危機感を募らせた日本協会が、断を下した。

 3月にベルギーに遠征した日本は、W杯本大会で対戦するセネガル、ポーランドを想定し2試合を戦った。格下マリとは1-1で引き分け、ウクライナには1-2で敗れた。

 W杯に出場しない2チームを相手に、縦に速い攻撃偏重の戦いは機能せず、ほとんど収穫はなし。5月31日に予定されるW杯メンバー発表前最後の海外遠征で大きな不安を残した。

 ウクライナ戦後、日本協会の西野朗技術委員長は「現状は、この体制でW杯に行こうと思っている」と体制維持を明言していた。

 ただ、試合内容については「点差以上の差があったと感じている。こういうチームとやれたことが収穫。攻撃はもっとチームとしての形、約束事が必要だ」と厳しい指摘もしていた。

 W杯6大会連続出場の日本が本大会直前に監督を交代するのは初めて。