なでしこジャパンが中国に3-1で快勝し、決勝進出を決めた。

 DF熊谷紗希(27)は前線の選手の守備に感謝し「本当に前からの守備が効いていたというか、前から外に追い込んでというところをしてくれたので、蹴られるところが限定できた。自分たちも裏のスペースを消しながら戻ることができたので、そういう意味では走られて怖いというところは前半はなかった」と話した。

 後半の立ち上がりにピンチを迎えた場面については「あの後半の立ち上がりはやっちゃいけなかった」と反省。今後の課題も口にし「真奈(岩渕)があれだけキープできるので、もう少しシンプルに裏に蹴って、相手のDFラインを裏返すところもあってよかった。もう少し落ち着いて跳ね返せるような余裕が必要かなとは感じました」と話した。

 決勝に進出したことについては「本当にうれしい」と笑顔をみせた。「誰が出ても変わらないサッカー」を掲げる高倉監督の起用法については「ここまで4試合いろんな選手が出てきた中で、やっぱり選手なので、出る出ないというところで悔しい思いをしている選手はたくさんいると思う」と主将らしい一面もみせた。その中でチームの成長も感じており「それでもこの4試合目でピッチに立った選手が結果というか答えを出してくれているし、そういったチームとしての総力戦というか、チーム全員で勝てたというところでは、この試合はいつも以上に喜びがあるし、23人全員で勝ち取った決勝の切符かなと思います」と話した。

 日本は20日の午後8時(日本時間21日午前2時)から、アジア杯2連覇をかけてオーストラリアと対戦する。