なでしこジャパン(FIFAランク11位)が中国(同17位)に3-1で快勝し、アジア杯2連覇へ王手をかけた。20日の決勝では1次リーグ第3戦で1-1の引き分けに終わったオーストラリア(同6位)と再戦。なでしこの誇りとプライドをかけ、最終決戦に臨む。

 FW岩渕が見事な個人技から先制点を奪い、今大会2点目を挙げた。前半39分、MF隅田のパスを華麗なトラップでゴール前に運び、相手を確認。「1対1だったので、自信を持ってかわすことができた」。フェイントから中央へカットインして相手をかわし、左足を振り抜いた。ボールがネットを揺らすと、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「前半で試合を決めようと話していた。とにかく1点をと思っていたので、ホッとしました」。チームの成長にも手応えを感じており「誰が出てもという試合ができているのが一番。失点する場面もあるが、全員が守備をして体を張って守れている」と話す。

 DF熊谷と共に唯一の全4試合フル出場。残す決勝へ向け「ラスト1試合なので、心身共にいい準備をして臨みたい」と気持ちを引き締めた。【松尾幸之介】