日本代表の西野朗監督(63)が19日、都内で就任後初のスタッフ会議を開き、ワールドカップ・ロシア大会に向けた「選手ファースト」の活動日程を固めた。5月14日までに決める予備登録35人の中から、国内最後の親善試合ガーナ戦(同30日)のメンバー30人弱を選び、同18日に発表。最終登録メンバー23人を同31日に発表する2段階選考が確定した。

 同21日から行う代表合宿では、過密日程にある国内組に対して「最低3日はオフを取らせたい」と休養を与える。代表活動によるリーグ中断前最後の試合が19日の選手は23日、同20日の選手は24日から合流させる。検討していた合宿中の練習試合についても「それまでの国内の熱戦や、海外組も1週間前に(シーズンが)終わるとはいえ、試合を組むのは難しい」とやめ、リカバリーを優先する考えだ。ガーナ戦翌日の31日もオフとした。一昨年、昨年と同時期に海外組の合宿を行ってけが人が続いたハリルホジッチ前監督とは異なり、選手のコンディションを最優先した格好だ。

 さらに今月27日からの海外視察ではFW本田のいるメキシコは見送ったものの「候補選手に会ったり試合を見たりする」と直接対話を大切にする。前任者は選手とのコミュニケーション不足を理由に解任されたが、西野流は短い時間で強化を図り、選手との信頼を築く。【岡崎悠利】