女子アジア・カップで19年ワールドカップ(W杯)フランス大会出場権を獲得したなでしこジャパンの高倉麻子監督(50)が、W杯本大会でベテラン選手の招集を視野に入れていることが20日、分かった。11年ドイツ大会での世界一や、準優勝した15年カナダ大会経験メンバーらにも目を向け、2度目の世界一を狙う。

 アジア・カップでは32歳のFW川澄を16年リオ五輪アジア最終予選以来、約2年ぶりに招集。16年4月の就任以来、時間をかけて育ててきた若手とベテランを融合させ、結果を残した。本大会では世界との戦いを知るベテランの存在は無視できず「チーム作りが未来に向かっている上でのバランスは考える」としつつも「(ベテランを)外しているわけではない。常に頭の中には入っている」と話した。

 かつての代表主力メンバーでは、国内リーグ3連覇中の日テレをけん引するDF岩清水や、米女子プロリーグNWSLで活躍するFW永里らまだまだ健在な選手は多い。再び世界の頂点に立つために、最強メンバーの見極めに入る。(アンマン=松尾幸之介)