なでしこジャパンが決勝でオーストラリアを1-0で破り、2大会連続2度目の優勝を遂げた。後半39分に途中出場のFW横山久美(24)が決勝点を奪った。

 高倉麻子監督(50)は試合後、「非常に厳しい戦いになると思っていたが、決勝にふさわしい最高峰の相手と試合ができたことを誇りに思う。オーストラリアは素晴らしいチームだった。苦しい時間帯が多く続いたが、それに粘り強く戦って勝利した選手たちにおめでとうと言いたい」と振り返った。

 優勝できた要因には、選手全員を使いながら大会を勝ち抜くというプランがうまくはまったことを挙げ「もちろん数名はグラウンドに送り出すことができなかったですけど、戦力を落とさずに大会を勝ち抜いていくということに対してチャレンジもありますし、そのなかで思い描いたものがうまくはまったかなと思う。まず最初の1次リーグでは、選手をうまく使いながら、予選を勝ち上がってワールドカップの出場権を決めるというプランがあった。そこに選手が全て応えてくれたことが大きかった」と話した。

 翌日からは、来年のW杯フランス大会へ向けた準備が始まる。2度目の世界一を目指す上での課題については「攻守において全ての面でレベルアップしない限りはワールドカップで優勝というのはなかなか遠いところにあると思う。日本の戦い方としては技術の部分や組織で戦うところがベースになる。その部分では他国とは違う、他国を大きく差を広げるようなものを持たなければいけないので、そこを上げていきたい。フィジカル的なマイナスをプラスにしていくために、シンプルにフィジカル要素も上げていかなければいけない。アジアナンバーワンとして恥ずかしくない試合をワールドカップではしていきたい」と意気込んだ。