女子アジア・カップで2大会連続2度目の優勝を飾り、来年6月のワールドカップ・フランス大会の出場権を獲得したなでしこジャパン(FIFAランク11位)の高倉麻子監督(50)以下メンバーが22日、開催国ヨルダンから成田空港着の航空便で帰国した。

 高倉監督は晴れやかな表情で、出迎えたファンに笑みを向けた。その後の会見でもカップを手に満面の笑みで「今回のアジア杯で2連覇を成し遂げることができました。選手、スタッフが心を1つに戦うことができました。これも、選手が所属するリーグ、チームの日ごろの努力のたまものと強く感じています」と、周囲への感謝を口にした。

 ここまで苦しい戦いが続き、3月に閉幕したアルガルベ杯(ポルトガル)ではオランダに2-6で大敗するなど、苦戦が予想されていた。それだけに、率直な感想を聞かれると「ここまで気が抜けない試合が続いていましたので、早く終わらないかなあ、と思ってました。目いっぱい自分の持っているものを出し尽くしましたので、結果がついてきた安堵(あんど)感はあります。ただ、逆に言えば(W杯への)課題も多いな、これからが大変だなとの思いもあります。安心と、これからが大変、両方の気持ちです」と言った。