日本代表の西野朗新監督(63)が27日、欧州組の視察のため欧州に向かう羽田空港で取材に応じた。 まず英国に向かい、28日はDF吉田麻也のサウサンプトンのボーンマス戦を視察する。その後も欧州内を移動し、約10日でできる限りの選手と会い、コミュニケーションを取る超過密日程となる。

 午後には前監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(65)の会見が予定されている。前監督を、技術委員長として支えていた。同氏の会見について聞かれると、次のように答えた。

 「せっかく(ハリルホジッチ氏が)来日しているんで、どこかでとは思っていました。正直、会えればなとは思いました…。でもジャッキー(ボヌベー氏)やシリル(モワンヌ氏=ともに解任された)コーチ陣とは食事したり、協会で話もできた。そういう意味では(思いを)伝えてくれるところもある」。

 ハリルホジッチ氏との対面はかなわずの渡欧となるが、腹心のコーチ陣にメッセージを託したとした。責任感が強く、長く監督業を続け、解任も経験し、監督の気持ちを誰より知っているだけに、複雑な思いがあるようだった。