日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が27日、ツイッターで、ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本の代表監督を9日に解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が、午後に記者会見を開くことについて「自分自身を貶めるだけだと思うのだけど~」ともの申した。

 「午後からハリルホジッチ前監督の記者会見。どんな発言をするのか興味津々。世界中で監督更迭で文句を言ったのは僕の知る限りマラドーナくらいか。サッカーの世界では監督を引き受けた時点でいつ更迭されてもそれに従うというのが常識。自分自身を貶めるだけだと思うのだけど~。」

 川淵氏はJFAの田嶋幸三会長が9日に開いた会見でハリルホジッチ前監督の解任を発表した後、ツイッターで「正直、このタイミングで解任を決断したことに敬意を表したい。数%の奇跡を求めて、批判されることは覚悟の上とは言え中々出来ることではない。本人に告げる時の心境は胃が痛いどころの話ではない」と評価した。翌10日にも「僕が言えるのは余程のことがない限りこの種の決断は出来ません。だから説明出来ない余程のことがあったのでしょう」と、会長経験者として田嶋会長の心中をおもんぱかった。

 代表選手に対しても「この一ヶ月、選手は可能性を信じてリーグ戦でシャカリキになって良いプレーを見せて欲しい」とエールを送った。

 その一方で、ハリルホジッチ前監督が田嶋会長から解任を伝えられた際「満足出来ない、何でこの時期に?」と怒りと失望をにじませたことについて「監督は何時も更迭と向き合っているものの今回は予想外だったみたい」とツイートしている。

 川淵氏はこの日、Bリーグで17年に得点王に輝いた米国出身のニック・ファジーカス(32=川崎ブレイブサンダース)が日本国籍を取得したことについても「川崎のBリーグ初代得点王ファジーカス選手が日本国籍を取得してくれた。東京オリンピック出場に向けたビックニュース。短期間で日本国籍取得にご努力頂いたご関係者の皆さんに心から感謝します」とツイートした。

 また南北首脳会談についても「まさかこんな風になるとは夢にも思わなかった。少なくとも拉致問題解決はこれが最後のチャンス。トランプ大統領に期待する他ない。」などとコメントするなど、時事ネタに関して午前中だけで5件もツイートした。

 さすがにツイートの回数が多いと思ったのか、お昼近くになって「なんか今日は色々ありすぎて、またスマホ病に掛かってるみたい。小休止だね!」と小休止を宣言した。川淵氏は日本代表に関する見解を複数回、ツイートした10日午後「我ながら、ちょっと突っ走り感あり。スマホ病にかかりそう。いや、もうかかっているのかな?少し小休止します!」(コメントは全て原文のまま)と宣言してツイートを小休止しており、それ以来、17日ぶりの小休止を宣言した。