サッカーワールドカップロシア大会に出場する日本代表監督を9日に解任された、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日午後4時から都内で会見を開いた。ハリルホジッチ氏は午後3時55分に会見場に入ると、右、左と会釈をした。

 ハリルホジッチ氏は「コンニチワ」と日本語であいさつ。「(日本サッカー協会(JFA)から解任を通達された)4月7日以来、初めてお話しします。3年、仕事をしたここで話をさせていただきます」と会見を日本で開いた狙いを語った。

 そして「私どもが家族とともに大好きな日本には歴史、文化、いろいろな仕事のやり方があり、多いに評価している。日本というお国の、いろいろなものを敬いながら、私自身は観光客や物見遊山できたわけではなく、私の手で日本サッカーの何かをもたらせるのでは? と思ってきた」と語った。その上で「こんなふうな形で去ることになると考えたことはございませんでした」と失望感をあらわにした。

 そして「考え付く限りの悪夢…考えたこともない。ちゃんとした形で信念を持って終えたかった。サポーター、国民に日本人の素晴らしいヒーローで終わりたかった」とも語った。

 「4月7日以来、人生で1番厳しい時を過ごし、人間として深く失望した」と口にした。【村上幸将】