サッカーワールドカップロシア大会に出場する日本代表監督を9日に解任された、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日午後、都内で会見を開いた。同氏は「なぜ、西野さんにしても、問題があるぞと1度として言ってくれなかったんだ…1度として。何かあっても、誰も何も言わなかった。西野さんの方が、私に何か言おうとしていたが」と、日本サッカー協会(JFA)側から、問題の指摘もないまま突然、クビを切られたと怒りをあらわにした。

 ハリルホジッチ氏は3月のベルギー遠征を振り返り「マリ戦の後、私はフランス-コロンビア戦を見た。その後、ベルギーのリエージュに戻ったのが午前4、5時と遅い時間だった。そこで話が来たわけです。『1人の選手の状態が、あまり良くないと』」とJFAサイドから突然、選手との問題を指摘されたと明かした。その上で「『分かってます、あとで解決できます』と言ったが、そこで、いろいろな問題があり、会長がたくさんの選手とコーチに連絡した」と、まくしたてた。

 さらに、田嶋幸三会長から7日にパリで解任を告げられた際の様子についても赤裸々に明かした。「7日、会長からパリのホテルに呼び出しを食らった。『ハリルさん、これでお別れになりました』と言われた。『ジョークだろ?』と言った1分後『なぜ?』と聞いたら『コミュニケーション不足』と。怒りが沸き立ち『どの選手と?』と言ったら『全般に…』と言われ、5分でホテルを出た。怒りが沸き立ち、動転し何が起こったか分からなかった」と力を込めた。【村上幸将】