サッカー日本代表が21日、千葉県内で30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)とワールドカップ・ロシア大会へ向けた国内合宿をスタートした。

 西野朗監督(63)は練習後、囲み取材に応じた。その中でガーナ戦のメンバーから漏れた久保裕也(24=ヘント)の追加招集の可能性があるかと聞かれると「まだ決まっていない。プレーオフがある」と、ヘントがベルギーリーグのプレーオフを戦っている最中であることを強調した。

 ただヘントは20日に行われた優勝プレーオフ最終節で、優勝を決めたクラブ・ブルージュと対戦。久保の決勝弾で1-0で勝ち、プレーオフ4位でシーズンを終えており、完全に勘違いしていた。取材陣から「プレーオフは終わっていますが?」と再度、久保の追加招集の可能性について聞かれた西野監督は「終わったのか?」と首をやや傾げた。

 その上で「乾の状態、岡崎の状態…香川を含めて可能性を見極めをした上で考えていきたい」と言及。合宿初日に別メニュー調整だった岡崎慎司(32=レスター)、フルでメニューをこなしたものの、ブンデスリーガで3カ月、プレーしていなかった香川真司(29=ドルトムント)、そしてクラブでの練習中に味方と接触し、右大腿(だいたい)四頭筋に腫れがある乾貴士(29=エイバル)の状態をチェックする考えをを示唆した。

 西野監督は18日に都内で行ったガーナ戦のメンバー発表の際、久保について「久保に関しては自クラブで27日までプレーオフというシビアな日程。最後に入る、入れないは今週決定する。クラブに対して、オフィシャルな非常に大切なゲームに対して、状況によっては追加招集もかなう段階。クラブに影響を与えるような形でリストを出したくない。もちろん戦力として考えておりますし、海外組には幾つかある…それが久保の状況」と説明していた。【村上幸将】