サッカー日本代表DF長友佑都(31=ガラタサライ)が22日、トルコから成田空港へ帰国した。

 長友は妻で女優の愛梨さんと手をつなぎ、2月に生まれた息子にはカメラのフラッシュを気にしてかサングラスをかけさせた状態で到着ロビーに現れた。待ち受けたファンからサインなどをせがまれると、愛梨さんとともに対応した。

 長友は1人で取材に対応し、今季途中にインテルから移籍したガラタサライでリーグ優勝を経験した今シーズンを「間違いなく最高のシーズンだった」と言葉に力をこめて話した。愛梨さんが妊娠している状況での移籍は苦渋の決断だったことを明かし、「ここで活躍できるのかという不安もあったが、絶対にこの移籍を成功させてやるんだという気持ちだった」と覚悟を振り返った。約7年プレーしたインテルを含め、「愛するチームに貢献できてよかった」と2クラブに感謝を示した。

 日本代表は監督交代の直後と、決して順風満帆ではない。それでも長友は「自分は7年間で15人の監督を経験した。1年間で3人、4人、ということもあった。残念なことだけど、ここまでのすべての人がいて、今の自分がある。ハリルさん(ハリルホジッチ前監督)の教えもピッチで生かしながら、西野監督の戦術や考えを落とし込みたい」と日本代表での再出発へ意気込みを語った。

 14年ブラジルワールドカップ(W杯)は1勝もできずに予選で敗退した。「W杯は甘くない。自分たちの理想形では勝負させてくれない」。インテルで好調を維持して乗り込んだ結果、蹴散らされた悔しさは今も鮮明に残っている。「泥臭く、1回や2回、3回しかないチャンスで勝負できる強さが必要」と、気合いを入れなおした。