日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(66)が24日、解任後の日本サッカー協会の記者会見で名誉を傷つけられたとして慰謝料1円と、新聞や協会ホームページでの謝罪広告などを求め東京地裁に提訴した。被告には日本協会の田嶋幸三会長と、同協会の名がある。

 田嶋会長は会見で解任理由を「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れた」などと説明。訴状では、この発言などが同氏の性格、人格に問題があるとの印象を与え、監督としての社会的評価を著しく低下させたと主張。代理人の金塚彩乃弁護士は「求めているのは金銭ではなく、誠実な謝罪」とした。

 来日して法廷に立つ可能性もある前監督は「田嶋会長には、誠実に行動するということが、スポーツの世界だけでなく、日本サッカー協会のような法人の活動の中においても求められるということを理解いただきたいと思っています」などとコメントした。