サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会にも出場した日本代表FW武藤嘉紀(26=マインツ)が23日、都内で12歳以下の子どもを対象とした「TOMAS SOCCER SCHOOL」にゲスト出演した。

 武藤は同スクールのOBで、昨年10月にスポンサー契約を結んでいた。元気あふれる子どもたちとふれあい「子どもたちとのサッカーは非常に楽しいですし、たくさんのパワーをもらえた」と笑顔をみせた。子どもたちに言われた言葉について聞かれると「『何で(W杯の)ポーランド戦で点を決めなかったの?』と言われたので、しっかり反省して、また喜んでもらえるように、今シーズンから得点を量産していきたい」と話した。

 また、プレミアリーグの古豪ニューカッスルなどへの移籍が地元英国メディアなどで報じられている件についても触れた。取材陣から正式オファーの有無を問われると、苦笑いを浮かべつつも「(オファーがきていると)そう受け取ってもらっていい」と答えた。「どこまで言っていいかは難しいところですが、とにかく複数のクラブの可能性があるということはみなさんにお伝えしたい。あとはうまくまとまれば、しっかり皆さんの前で発表したいと思う。8月中にはしっかり決めないとシーズンが始まってしまうので。そこまでにはまとまってほしいなという気持ちはあります」と話した。

 4年後のW杯カタール大会へ向けても強い意気込みを示し、全ては自身の成長のための移籍であることも強調した。「ドイツで3年やって多くを学んできましたし、もうひとつ上のステップにいきたいと思っている。挑戦するという厳しい状況に身を置いてさらなる成長をしていきたい。(オファーは)魅力的ですし、そこで戦える選手はDFも、前(の選手)もそうですし、今のレベルでは足元にも及ばないと思っている。そういう場所に身を置くと足りないところが見えてくると思う」と話した。

 また、24日は、2年後の東京五輪(オリンピック)の開幕日にあたる。オーバーエイジ(23歳以上)枠での五輪出場についても意欲を示し「もちろんもし呼んでいただけるなら光栄なことはないですし、必要としてくれるならそれに応えたいと思います」と話した。同五輪に出場するU-21日本代表の森保一監督(49)がW杯ロシア大会後の打ち上げで何人かの選手から同枠での出場アピールを受けたことを明かしており、これについては「そこではアピールしてないです」と笑顔で否定。「出たいからアピールするというよりは、僕のプレーをみて、お前が必要だと思ってもらえるように。まずは結果を残すことにすべての神経を集中させたい」と意気込んだ。

 この日に自身のインスタグラムで、横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)との食事会に参加したことを明かし、カズとDF吉田麻也(29=サウサンプトン)との3ショットを公開したことについても問われた。「選手として男としての憧れ、目標」とつづったカズとのひとときについて「これからのことについても相談しましたし、若いうちに挑戦することの大事さ。チャンスは毎年くるわけじゃないので、そのチャンスをしっかりつかむこと。その波に乗ることはサッカー選手にとって必要なことなので、チャンスあるならそこに飛び込みたいなと思います」と強い決意をにじませていた。