地震のあった北海道に滞在しているサッカー日本代表は6日に予定されていた公式練習と公式会見をキャンセルし、宿泊ホテル近隣の散歩で軽く体を動かすにとどめた。

選手、スタッフは午後4時前に宿舎の玄関に集合。ロビーはチェックアウトしたものの移動に困った多くの外国人観光客であふれ、玄関外で地べたに腰を下ろす人もいた。チームは近くの公園を歩いて往復し、公園内ではストレッチやスキップなど軽く体を動かしてコンディション維持につとめた。すぐ脇の道路を消防車が通り、サイレンの音が響いた。

公園から帰る際には円陣を作り、約7分間のミーティング。森保監督からは「ホテルの方々もそうだし、自分の生活がある中で自分たちに対して時間を割いて仕事してくれていることに感謝をもとう」といった言葉が選手に伝えられた。選手たちは終始、神妙な面持ちだった。

ホテルに戻った際に取材に応じたDF槙野智章(浦和)は「すごかった。揺れが大きかった」と、深夜に起きた揺れについて話した。自身のツイッターでは地震直後に「めっちゃ揺れた。マジか…」と尋常ではない揺れに驚いた心境を吐露。その後「避難命令でたぞ…今からホテルのロビーに貴重品だけ持って降りてこいって…」とつづっていた。

7日のチリ戦の中止が決まったことについては「試合ができなくなるということは心苦しく思います」とし、「なによりも、早く日常生活を取り戻すことが1番大事だと思います。それにつとめる限り」と、一刻も早い復旧を願った。