日本代表MF柴崎岳(26=ヘタフェ)が、FIFAランク5位ウルグアイ戦(16日・埼玉)で森保一監督の攻撃サッカーを体現する。14日に埼玉県内で行われた練習後、柴崎の目には一片の迷いもなかった。

「価値観がある程度、森保さんと似ていると感じるし、やろうとしていることも理解できる」。どこが似ているかと問われると「ボールを、しっかり保持するスタイル」と即答。さらに「ゴールにアグレッシブに向かっていくポジションが求められる。ボランチがどれだけ縦、横、斜めに失わずに配球できるか」と説明した。

森保監督が目指す縦に速い攻撃はパナマ戦の前半42分、MF青山の縦パスを反転して決めたMF南野の先制点の場面にも表れた。それが世界に通用するかを試すのに、アトレチコ・マドリードDFゴディンらスペインリーグで対戦した選手が顔をそろえ、ワールドカップ(W杯)8強のウルグアイはうってつけの相手だ。

試金石となる一戦で先発出場は確実な状況。「能力の高いトップの選手たち。強豪とやる機会は少ない日本にとって、いいテストマッチ」。そう口にした柴崎の目が一瞬、輝いた。【村上幸将】