日本代表にとって16日の親善試合ウルグアイ代表戦(埼玉スタジアム)がいかに大切なものになるか、GK権田修一(29=サガン鳥栖)の熱のこもった言葉の中に、真意が込められていた。

権田 パナマ戦を見て、もしかすると、皆さんの中にはパナマはそれほど強くないと感じた人がいるかもしれません。でも、明日のウルグアイはトップ・オブ・トップ。日本でそんな経験ができるとしたら、(イニエスタがいる)神戸戦くらいだと思います。そんな強いチームと対峙することができる。Jリーグでは経験できないものを知ることができる、貴重な場面になると思います。日本にとってすごいプラスになる。そして、そこに勝っていかないと。明日の試合で出てくる課題が、本当に課題です。世界で上にいくための課題です。

確かに、ウルグアイの試合巧者ぶり、W杯優勝国としての揺るぎない伝統と、常に一定程度のレベルを保つサッカー文化は、世界に誇れる。そんな国と親善試合とはいえ、相まみえることは、そうそうあることではない。

権田 こうして代表に招集されると、GKの僕たちが要求されるものはものすごく高いです。なぜなら、海外組の選手はいずれも所属チームのGKが世界一流のキーパーばかり。そんな中でやっているフィールドプレーヤーからすれば、日本代表の僕らにも同じものを求めてきます。吉田選手や、長友選手にとっては、一流の中でやっているから当然のことでも、こうした瞬間は僕らにとってはとても大切な時間になります。カバニのシュートを受けたことがないから、受けてみないと分からないことがたくさんあります。

プレミアを知る吉田や、セリエAからトルコに渡った長友、フランスで活躍する酒井らは経験を積んできた中で、アベレージになった欧州のレベルというものを、この代表期間中に、Jリーガーは間接的に感じとることができる。その代表活動の集大成として、強豪ウルグアイ戦に臨む。