MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)が、9月のコスタリカ戦に続き2得点に絡む活躍を見せた。強豪相手だが「ポルトガルでもポルトやスポルティングとやってますし、楽しんでいこうと思ってました」と話す背番号「10」は、ドリブルで仕掛け、同じポルトガルリーグでプレーするDFコアテスを翻弄(ほんろう)。DF長友が「あのドリブルお化けでしょう。見ていてオッサン、付いていくの必死だった」と笑わせ「ビッグクラブに行けるぐらいの能力がある。出てきたころの香川真司を見ているような。それぐらいの勢いと能力、才能を感じました」と絶賛した。

中島が常に口にするのは「楽しむ」。自然にアイデアが生まれ、体が動く時が「楽しめている基準」だ。先制点をアシストした南野へのパスも「他の選手が動いてスペースが空いた」と自然に体が動いた。長友が前方に走ることで中島のシュートコースが空いたことも奏功。4本のシュートを放ち、うち1本が大迫の得点につながった。中島は「攻撃は自由にやっていいと。やりやすかった」と感謝した。試合後、長友は、ウルグアイGKで現チームメートのムスレラ、イタリア時代に対戦したMFベシノから「日本はこんなに強いのか。すごい」と言われたという。32歳のベテランは「ザッケローニ監督でアジア杯に優勝したころの勢いのよう。やっていてワクワクした。強くなる」と期待感を口にした。【岩田千代巳】