森保一監督(50)率いる日本代表が12日、国際親善試合ベネズエラ戦(16日午後7時20分、大分銀行ドーム)に向けて大分県内で始動した。

ACLで初優勝したFW鈴木優磨、MF三竿健斗の鹿島勢、MF堂安律(フローニンゲン)ら一部欧州組、飛行機が欠航した影響で間に合わなかったFW北川航也(清水)らを除く16人が、ジョギングなど回復メニューを実施。新任の斉藤俊秀、秋葉忠宏の両コーチとともに、雨の中で調整した。

練習後、森保監督はベネズエラ戦に向けた抱負を語った。就任後4連勝を目指す一戦へ「これまで以上の成長を示すための戦いにしたい。(来年1月の)アジア杯に向け、すべてにおいてレベルを高めてもらいたい」と意気込んだ。

この日、広島時代から全幅の信頼を置くMF青山敏弘(広島)が負傷のため不参加となり、MF守田英正(川崎F)が追加招集されたことも言及。「青山は残念ですが、だいたい同じポジションで、Jリーグでパフォーマンスがいい選手とうことで、守田を選びました。青山はチームのために戦えて、泥くさくプレーもできるので、不在はチームにとっても本人にとっても痛いけど、新戦力が可能性を見せてくれるチャンス。期待したい」と話した。

また、青山がゲーム主将を務めていたこともあり、今合宿の主将について質問されると「あらためて言うことではないですけど、引き続き、吉田(麻也)にやってもらおうと思っています」と断言。先月の活動でチーム主将に指名していた吉田の名を挙げた。

会場の大分は、実家のある長崎県と同じ九州で「知り合いも多いし、なじみのある場所」。代表監督になって舞い戻り、迎えるベネズエラ戦へ「まずは勝利にこだわり、足を運んでくれる皆さんが喜んでくださるような、笑顔になって帰っていただけるような戦いをしたい」と語った。