日本代表と対戦するベネズエラ代表のラファエル・ドゥダメル監督(45)が15日、試合会場の大分銀行ドームで前日会見に出席し、森保一監督(50)との“兼任対決”に向けて意気込みを語った。

ドゥダメル監督も、東京五輪世代であるU-21ベネズエラ代表を兼任している。昨年5月から6月にかけて開催されたU-20ワールドカップ(W杯)韓国大会では同世代を率い、決勝トーナメント1回戦で日本に延長戦の末に1-0で勝利。MF堂安律(20=フローニンゲン)らがいた日本に走り勝ち、同大会初の決勝進出を果たした。準優勝という結果に、国内では「黄金世代の到来」という声もあがるなど期待が高まっている。

そうした世代の選手を今回もA代表に引き上げて招集している。「若い選手とベテランを融合させ、よりコンパクトで強力なチームを作りたい」と、兼任という立場を生かした強化のコンセプトは森保監督と重なる部分もある。

ベネズエラはW杯の出場経験がなく、強豪ひしめく南米の1国としての悲願でもある。「ここから先、いくつもの困難があることは分かっているが、このチームには(W杯出場を)達成する才能があると信じている。まだまだ改善の余地はあるけれど、よりコンパクトで強力なチームを作れるのでは」と今後に向けた手応えを口にした。まずは世代別代表に続くA代表での日本撃破に集中する。