日本代表は、DF酒井宏樹(28=マルセイユ)が日本代表史上3番目に遅い、国際Aマッチ49試合目の初ゴールを決めるも、酒井が後半35分にペナルティーエリア内で相手選手を倒し、同36分にPKで失点し、ベネズエラに引き分けた。

森保一監督(50)の就任から4連勝を決めれば、新監督の初陣からの4連勝は史上初めてだったが、新記録はならなかった。

日本代表は、キックオフ1時間半前の午後6時までに会場の大分銀行ドームに到着する予定で宿舎を出発したが、予想外の交通渋滞に遭い、で足止めを食った。試合開始まで1時間を切っても会場入りできず、予定から1時間近く遅れた同49分に到着。ベネズエラ代表とレフェリーも遅れ、44分に会場入りする異例の事態に陥った。

その中、前半3分、MF堂安律(20=フローニンゲン)が右サイドから中央に折り返したパスを、MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)がシュートも、枠を大きく外した。

前半11分には、大ピンチが訪れた。DF佐々木翔(29=サンフレッチェ広島)がヘッドで、この日が代表初キャップのGKシュミット・ダニエル(26=ベガルタ仙台)に折り返そうとしたボールが、ゴール前にいた相手選手に渡りシュートを打たれたが、DF冨安健洋(20=シントトロイデン)が自軍ゴールに飛び込みながらかき出し、間一髪、ゴールを死守した。

前半26分には、中島のパスをペナルティーエリア内で受けた堂安がターンしてシュートも、同33分にはFW大迫勇也(28=ブレーメン)のパスを受けたMF南野拓実(23=ザルツブルク)がシュートも、いずれも枠を外した。

前半39分に日本が先制した。中島が右から蹴ったFKに、飛び込んだ酒井が右足で押し込んだ。酒井は待望のゴールに歓喜の笑みを浮かべた。

ところが後半35分、にペナルティーエリア内で相手選手を倒し、同36分にPKで失点し、MFルイス・ゴンサレスがヘッドで落としたボールをFWホセフ・マルティネスの背後から飛び込んだ酒井が、ペナルティーエリア内でニードロップのように体当たりして倒しPKを献上。同36分、シュミットがトマス・リンコンのPKに逆を突かれ、左に飛んで決められた。そのまま試合は終了し、初陣から4連勝の新記録はならなかった。