サッカー日本代表は19日、愛知・豊田市内で国際親善試合キルギス戦(20日、豊田スタジアム)へ向けた前日練習を行い、A代表初出場が濃厚なDF山中亮輔(25)がアジア杯のメンバー入りへ最後のアピールを誓った。

山中は左サイドバック(SB)での先発が濃厚で「楽しみにしたいと思いますし、満員の中でできると思う。その雰囲気や代表の誇りを感じながらプレーしたいと思います」と意気込んだ。

今季は所属する横浜F・マリノスで全試合に出場中で、攻撃的SBとして4ゴール8アシストとキャリアハイの数字を残している。森保監督も山中の攻撃面を高く評価しており「特徴にスペシャルなものを持っている選手。特に攻撃で左利きを生かしたプレー、クロスや攻撃に絡むプレーが代表招集につながった理由です」と話している。

山中もキルギス戦でアピールしたい特徴について「攻撃のところだと思う。(相手が)引いてくることも予想されますし、そこの戦い方で違いをつくっていきたい。ブロックの手前でボールを動かすことが多くなれば、ミドルシュートを狙っていきたいし、前にくるようならワンツーだったり、引き出しを持って臨みたいと思います」と話した。

キルギス戦は1月開幕のアジア杯前、最後の代表戦で、選手たちにとっては最後のアピールの場となる。山中は「そういう競争はあると思う。しっかりアピールできるように、持っている力を全て発揮できるようにしたいなと思います」と力を込めた。

森保監督はこの日の前日会見で、キルギス戦のメンバーは16日のベネズエラ戦から大幅に変更することを明かした。山中はベネズエラ戦には出場しておらず、待ちに待ったA代表デビューの時は確実に近づいている。横浜の選手からも激励のメッセージが届いているといい「楽しみにしてくれているみたいなので、いいところを見せられるようにしたいなと思います」。横浜、そして日本の誇りを胸に、山中の挑戦が始まる。