来年1月5日開幕のアジア杯(UAE)に臨む日本代表メンバーが12日、都内の日本サッカー協会(JFA)で行われた会見で発表された。

会見には森保一監督(50)と関塚隆技術委員長(58)が出席。森保監督は「前回優勝できなかったものを、今回のアジア杯で奪還して、また日本に優勝のタイトルを持ち帰られるよう、目標にして戦いたいと思います」とあいさつ。「優勝するには7試合戦わないといけません。7試合の中でまだまだ成長しなくてはいけないと思っているので、1試合1試合成長しながら最後はタイトルにたどり着けるように、チームの成長と優勝を目指して戦っていきたいと思います」と、アジア杯への意気込みを語った。

メンバー選考の基準については「9月、10月、11月とキリンチャレンジカップで強化を図ってきました。その中で見てきた選手、現状ベストな選手でアジア杯に臨むということで、メンバーを選考しました」と経緯を説明した。

けが人が多い中での選考となったことについては「メンバー選考は非常にいろいろ悩んで、苦労して決めました。ご想像の通りけが人が多かったり、候補としては上がってきていますが、トップコンディションかどうかも考えた上で選考しました」と述べた。

ドルトムントMF香川真司について質問が飛ぶと、「ロシアW杯、これまで日本代表を引っ張ってきた選手達に力を借りたい気持ちももちろん持っています。今回選んだ選手は経験の浅い選手も多い中、自分たちが日本代表を築いていくんだと思ってほしいという気持ちも込めて、選考させていただきました」と思いを明かした。

さらに「経験の浅い選手がアジア杯を戦うこと、アジアでタイトルを取れることは、今後の日本代表にとっても自信となり、次へレベルアップできると思います」とも述べた。それでも「今回選んだ選手だけが日本代表とは思っていません。もっと、候補の中には、代表としてプレーしてもおかしくない人も、枠が多ければ同じレベルの選手を連れて行くと思いますので、今回招集できなかった選手にも、このメンバーがいい戦いをすることで日本サッカーへの刺激になると思います」と、選外となった選手にも期待を寄せていることを明かした。

事前合宿でのトレーニングパートナーについて聞かれると、数名の選手を招集する意向を明かしたが、「どこの選手かも決まっていませんし、今お答えできることは、トレーニングパートナーをお願いしていて、数名の選手に秋津での国内キャンプには来ていただけるということです」と話すに留めた。