サッカー・アジア杯UAE大会で、2大会ぶりの優勝を目指す日本は21日午後3時(日本時間同8時)から、決勝トーナメント1回戦で強豪サウジアラビアと対戦する。

相手のサウジアラビアが20日、シャルジャで公式練習を行った。冒頭10分で報道陣を締めだし、最終調整。負傷者2人は回復した模様で、全23人がピッチに姿を見せた。公式会見では、アルゼンチン出身で元スペイン代表FWのピッツィ監督(50)が「明日は生きるか死ぬかの戦い。我々の野望は16強の先にある」と言った。

16年にチリを南米王者に導いた指揮官は「南米選手権もW杯もアジア杯も11人だけでは戦えない。全員、準備はできている」。17年9月のW杯最終予選では日本に1-0で勝ち、決勝点を奪ったFWのF・ムワラドが今大会2得点と好調で「あの時のように新たな歴史をつくる」と宣言した。

前日19日は冒頭20分を公開。スタンドの日本メディアにチーム関係者がレンズを向け、1人1人の顔を撮影。反対に、日本側には携帯端末での録画は禁じた。パスを絡めた準備運動ではフィジカルコーチが激高。緩慢な動きをした選手を見つけた瞬間、持っていた笛を地面に投げつけ「そんなことで日本に勝てるのか」と絶叫。張りつめた空気が不気味だった。【木下淳】