サッカー日本代表戦のテレビ中継が9年半ぶりに消滅する。

森保一監督(50)率いるA代表が招待される南米選手権ブラジル大会(6月14日開幕)の放映権取得交渉が、南米連盟と日本のテレビ局の間で26日までに破談。かつてのドル箱コンテンツが地上波でも衛星放送でも中継されないのは10年1月6日のアジア杯予選イエメン戦(サヌア)以来となったが、代わって、Jリーグ中継で実績のあるDAZNが代表戦を初めて配信することで内定した。

NHKと在京キー局が代理店を通じて南米連盟と交渉したものの、1次リーグ3試合がすべて日本時間の午前8時開始で、朝の情報番組と重なるため地上波は撤退。衛星のBS放送も検討されたが、高額な放映権料に対応できなかった。日本が仮に敗退した後も他国の中継を包括的に求められたため、ブラジル全国選手権(国内リーグ)を毎節2試合放映しており、国内外で年間1万試合以上のスポーツ配信を誇っているDAZNに白羽の矢が立った。