<Uー19アジア選手権>◇4日◇1次リーグ◇中国山東省■博(しはく)市など

 4日、グループリーグ第1戦がzibo spots centerで行われ、グループリーグ最大のライバルであるUAEに2-1で勝利しました。

 試合前、日本の国歌斉唱中に観戦者がピッチに乱入し、掲げられていた国旗が引き剥がされ、場内は騒然とした雰囲気に。この事態に「余計にやらなくてはいけないという気持ちが強くなって、それで力みすぎてしまった」(酒井高徳)という前半は、イージーなミスが目立ち、苦しい試合展開に。その停滞していたリズムを変えたのは後半、FW永井龍選手に変わり入った宇佐美貴史選手でした。ドリブル突破から相手のオウンゴールを誘うなどチャンスを作り「自分が出たら違うんだというところを見せ付けたかった」という言葉通りの活躍。後半終了間際には同点に追いつかれましたが、ロスタイムにこちらも途中交代した古田寛幸選手のクロスから指宿洋史選手が決勝点を決め2-1。グループリーグ突破を占う大事な1戦で得た大きな勝ち点3でした。

 試合後、「チームとしては全然ダメだった。でも初戦に勝つことが大事。内容は別として結果だけ見れば良かった。僕たちのサッカーは普段はこんなに悪くない。今日は思っていた以上にピッチでボールが転がらなかったけど、慣れれば問題ない。W杯で優勝したスペインも、グループリーグの初戦は負けている。大会の中でどんどん調子をあげていければいいと思っています」と話した指宿選手。グループリーグ第2戦は6日、第1戦でヨルダンに勝利したベトナムと対戦します。(サッカーai編集部

 阿部菜美子)※■はサンズイに災の火が田