国際サッカー連盟(FIFA)が9日にスイスのチューリヒで開いた年間表彰式で、女子の最優秀選手に日本代表「なでしこジャパン」の主将、33歳のMF沢穂希(INAC神戸)が輝いた。アジア勢初の栄冠は、ライバルたちも認める受賞だった。

 受賞の瞬間、同じ最終候補3人に入っていた米国代表の31歳、ワンバックは「おめでとう」と真っ先に祝福した。

 昨年の女子ワールドカップ(W杯)決勝でPK戦の末に日本が破った米国のエースFWは、米プロリーグ(WPS)のフリーダムで2009、10年に沢と一緒にプレー。「沢選手が受賞したことに興奮した。日本は世界王者だし、沢選手も最高の選手であることを証明した。彼女のことをとても誇りに思う」と自分のことのように喜んだ。