プレミアリーグ(イングランド)の名門マンチェスターUに移籍する日本代表MF香川真司(23=ドルトムント)が19日、東日本大震災で被災した福島県相馬市の日立木(にったき)小学校を訪問した。

 日本サッカー協会が展開する復興プロジェクトの一貫。この日はあいにくの雨だったため、元日本代表GK小島伸幸氏(46)らも含め、体育館で子供たちとサッカーを楽しんだ。

 同行は福島第1原発から約40キロの位置にあり、校庭には放射能測定器が置かれている。震災で傷ついた子供たちへ、たくさんの笑顔を運んできた香川は「(子供たちが)夢をかなえてくれることを願っています。ここに来るのを楽しみにしていましたし、たくさんのパワーを頂いた。子供たちの素直な反応は、感動的でした」と話した。

 一緒にサッカーを楽しんだ1年生の山田直人くん(6)は「香川選手といっぱい遊べて、楽しかったです」。2年生の根本樹里さん(7)は「(香川選手は)優しかったです」。3年生の丸山哲史くん(8)は「とても感動しました。夢はサッカー選手になることです」と、まばゆいばかりの笑顔で話していた。