<U-16アジア選手権:日本2-1シリア>◇準々決勝◇30日◇テヘラン

 攻守に粘った日本がW杯の切符をたぐり寄せた。0-0の後半34分から出場した杉森考起(名古屋U15)が1分後にセンタリングを頭で合わせて均衡を破り、2分後には追加点をお膳立て。ラッキーボーイは「走り回ればチャンスが来ると思っていた。シリアは疲れていて、隙があった」と胸を張った。

 序盤に中村文哉(G大阪ユース)が負傷退場。後半には相手のセンタリングが守備陣の手に当たってPKを与えたが、GK林瑞輝(G大阪ユース)のスーパーセーブで流れを引き寄せた。吉武博文監督は「シリアの守備には手を焼いたが、われわれは最後まで走りきる力を持っている」とイレブンの奮闘をたたえた。