日本サッカー協会は29日、女子の日本代表「なでしこジャパン」が出場する女子アジア杯(来年5月・ホーチミン=ベトナム)の組み合わせを発表し、日本は1次リーグで前回覇者のオーストラリア、ベトナム、ヨルダンと同じA組に入った。

 女子W杯の連覇を目指す日本にとって、相手の顔ぶれから見て出場権獲得はさほど難しいノルマではないだろう。佐々木監督は「優勝を目標にしなければ成長はない」と、アジア女王の称号を得ての通過を狙う。

 1次リーグ初戦は前回大会の準決勝で敗れたオーストラリアとの顔合わせとなった。決勝トーナメントでは、ことしの東アジア杯で屈した韓国と対戦する可能性もある。アジアでの優位は盤石ではない。それでも指揮官は、世界を見据え「相手のことより、自分たちのサッカーの質を上げることが大事」と内容と勝利の両方を追求する姿勢だ。

 ことしは新戦力発掘を目的に多くの若手を試したが、思ったような成果を得られなかった。来年は日本代表候補による合宿で始動する。国際親善大会出場などを経て、女子アジア杯はベストメンバーで臨む。