ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の1次リーグで、日本はコートジボワールとC組に入った。

 かつて両国の代表監督を務めたフィリップ・トルシエ氏(58)は「両チームとも知っているが、日本の方が強い。グループ1位の最有力候補と言えるだろう」と予想した。

 アフリカで指導者としての評価を上げた。1989年から90年代前半にかけて、コートジボワールのクラブと代表の監督を歴任。98年から日本代表を指揮し、2002年W杯日韓大会でベスト16に導いた。今も両国の情勢に精通しており「日本の方が戦術的に優れている。コートジボワールは年齢層が高くなっている」と指摘した。

 キーマンとして、ACミラン(イタリア)への移籍が決まった本田圭佑の名前を挙げた。「得点もアシストもできるし、強い個性を持っている。日本代表にはリーダーが必要だが、彼が強いリーダーになれる」とみる。

 過去4度の本大会で日本の最高の成績は02年と10年南アフリカ大会の16強。残り半年を切った5度目の大舞台へ向け「先月の親善試合でオランダと引き分け、ベルギーに勝ったことで、日本が強いということを世界にアピールできた。サプライズを起こす可能性を十分に秘めている」と、ベスト8以上にも勝ち進む力はあるとの期待を込めた。