日本協会は9日、東京・文京区のJFAハウスで次期役員候補推薦委員会の第3回会合を開き、犬飼基昭常務理事(66=Jリーグ専務理事)を川淵三郎キャプテン(71)の後任会長とする役員人事案を決定した。10日の常務理事会と理事会、12日の評議員会と新メンバーによる理事会に人事案が諮られるが、否決される可能性はなく、12日に第11代の日本協会会長に犬飼氏が正式就任する。

 2日の第2回会合までに次期会長に一本化されていた犬飼氏はこの日、同委員会の川淵委員長に呼ばれ、会談したことを認めた。「いろいろ話した。明日の理事会で決めるから、ということだった。内容については今日は言えない」と濁したが、川淵委員長は「順調にきた」と笑顔だった。

 副会長からの昇格という慣例を破り、同委員長が強く推して常務理事から抜てき。02年の社長就任から浦和をビッグクラブへ育てた手腕、リーダーシップを高く評価した。推薦委員でもあるJリーグ鬼武チェアマンも具体名は出さなかったが「いい人を推薦できた」と満足そうだった。