日本代表に初招集されたMF山田直輝(18=浦和)が、いきなりキリン杯チリ戦(27日、長居)で先発出場する可能性が出てきた。岡田ジャパンは25日午後、大阪市内で初練習を行ったが、FW大久保、MF香川ら初日集合予定の4選手が、体調不良や故障で合流できず、FW興梠も別メニュー調整。チリ戦2日前ということから現代表での最年少の18歳にチャンスがめぐってきそうだ。先発出場すれば歴代4番目の18歳327日での年少記録。結果を残せば、一気にW杯最終予選ウズベキスタン戦(6月6日、タシケント)のレギュラー候補に浮上する。

 18歳の若者に思いがけないチャンスが巡ってきた。大久保、香川、興梠ら前線の選手が体調不良や故障でチリ戦出場は厳しい状況で、「日本代表なんで誇りや責任はあるけど、若いので重圧に負けず、それを楽しみに変えたい」と話す山田に、いきなり先発出場の可能性が出てきた。

 万全ではないチーム状態だからこそ、岡田監督は「どういうメンバーになるか分からないけど、こういう中でも力を出せるようにやってきた。ぼくらもチャレンジしたい。そんなにバラバラになるとは思わない」と新しい選手のテスト起用を示唆。W杯予選本番に向け、目を光らせる意向だ。

 山田自身はこの日、無事に「代表デビュー」を果たした。堺市内の宿舎に着くと、先輩たちに「初めまして。よろしくお願いします」とあいさつ。終始、浦和の同僚の都築と阿部と行動した。「2人と話していると、周囲の人たちと良いコミュニケーションが取れると思った」。自分なりにチームになじむ努力をした。

 練習終盤には都築の蹴ったボールを拾いに猛ダッシュ。ボールや洗濯物の片付けを自ら行い、「若いぼくの役目なので」とポツリ。「岡田さんはTVでは多くを語らないイメージだったけど、話してみるとイメージが変わった。テレビで見た選手ばかりだけど、話してみると人間なんだと思った」と18歳らしさも見せた。体調不良者続出で生まれたチャンスだけに「試合に出られたら走り回ってボールに絡みたい」と慎重に話すなど浮ついたところはないが、「ピッチに入れば年齢は関係ない」と気持ちの強さも見せた。

 チリ戦でアピールできれば、まだ国際舞台での知名度がないだけに、W杯出場が懸かるウズベキスタン戦の「秘密兵器」となる伸びしろは十分だ。【菅家大輔】