<国際親善試合:日本女子代表2-1ニュージーランド女子代表>◇14日◇さいたま・駒場スタジアム
なでしこジャパンが、W杯優勝を目指してスタートを切った。日本女子代表はニュージーランド(NZ)と対戦し、4強入りした北京五輪後初の国内での試合を2-1で制した。北京五輪で4強入りの目標を達成し、11年W杯ドイツ大会で目指すは世界の頂点。ベテランMF沢穂希(31)を新キャプテンに、国際サッカー連盟(FIFA)ランク6位の日本女子が男子より先に世界王座を狙う。
13年ぶりにリニューアルされた日本代表エンブレムを胸に、なでしこジャパンが16カ月ぶりに国内のピッチに立った。北京五輪初戦で2-2と引き分けたNZに試合開始から攻勢を仕掛けた。前半43分にMF宇津木とのワンツーで抜け出したMF宮間が先制し、後半13分にはFW大野のゴールで突き放した。
後半ロスタイムの失点で2-1になったが、シュート数では15対3。FIFAランク24位の相手を、攻守に圧倒した。「まだまだ攻撃では選手の意識が合っていないところもあった。これからです」と、佐々木監督は反省を口にしながらも「今日の試合は世界一へのスタート」と言った。
9日のキャンプ初日、佐々木監督は選手に向かって「W杯での目標は優勝に置かないか」と話した。選手たちも敏感に反応した。宇津木は「みんなも同じ気持ちだった。世界とは差がないと思う。これに日本の味を付けていけば」。FW安藤も「チャンピオンになりたい。楽しみな気持ちになりました」と話した。
佐々木監督は、翌10日に合流したU-19日本代表、なでしこチャレンジ(B代表)の選手たちにも同じ問いかけをした。「高い意識で練習や普段の生活に取り組むことが大切。ついて来られない選手は、淘汰(とうた)される」。いつも温厚な監督が、厳しい口調で言った。
北京五輪4強後の欧州遠征では、欧州王者ドイツと0-0で引き分け、世界ランク10位のフランスに4-0と大勝した。代表17年目で世界も熟知している沢主将は「正直なところ、簡単ではない。でも、目標は高く持つことが大事」と、強い気持ちで話した。男子のFIFAランク6位はアルゼンチン、なでしこは世界の強豪の仲間入りを果たしたと言える。監督、選手が一体となって次に目指すのは、世界の頂点だ。【荻島弘一】

