小倉純二新会長の誕生は、日本サッカー協会の評議員会と理事会で就任が急きょ決定した。25日「関係各位」として配られた犬飼会長のあいさつ文によれば、同会長が新役員候補推薦委員会の川淵委員長へ辞意を伝えたのはW杯開幕前。健康上の理由とする辞意が推薦委員会で明らかになったのは22日だった。小倉新会長は「突然で驚いたが、私にやれということになったので」と経緯を説明した。2期4年の見込みで就任した犬飼会長は、わずか2年で退任。71歳の小倉新会長は、FIFA理事のため特例で「70歳未満」という条件はなくなるが、それでも1期2年しかできない。「年もあるので、2年たったら早く引退したい」と就任会見で話した。
新会長は「2年以内に取り組みたい課題」として、4つをあげた。(1)日本代表監督の早期決定(2)日本協会を12年4月に公益財団法人に移行(3)少子化や国際化、環境問題への配慮にも対応した組織作り(4)22年W杯招致。いずれも重要な施策だが、2年という短期を考えれば「後継者育成」という重要な課題もでてくる。
小倉新会長は、会長枠理事として芸術家の日比野克彦氏とともに日本代表の岡田武史監督を選出した。岡田氏はこの日、所用で欠席したが「彼の得意な環境に関する仕事をしてほしい」と話した。古河サッカー部時代は部長と選手の仲で信頼も厚い。仮に現場復帰が決まっても「理事はやらせます」と明言した。「協会に入って日本サッカーのために働いて欲しい」と岡田監督の協会入りを熱望していた新会長だけに、副会長になった田嶋氏とともに、自らの「後継者」として育てていく可能性もある。【荻島弘一】

