アルベルト・ザッケローニ新監督(57)の就任で、新生日本代表はどうなるのか-。小クラブだったウディネーゼに攻撃的な3-4-3システムを導入し、97-98年にリーグ3位に押し上げた。翌シーズンにはACミランでリーグ制覇を成し遂げた。当時の戦術を検証し、気が早いが、4年後の日本代表の未来図を占った。

 【戦術】過去2季、11位、10位と低迷していたミランの監督に就任すると、87年のサッキ監督以来、一貫した4-4-2の布陣を壊した。DFを3枚に抑え、両サイドのMFに高い位置を取らせた。その分ボランチ2枚には攻め上がりを禁じ、アルベルティーニが後方から長いパスで両サイドを操った。その右MFヘルベグが、ヘディングの強いFWビアホフ、強靱(きょうじん)なフィジカルとテクニックを併せ持つFWウエアにボールを供給し、得点に結び付けた。

 当初3トップだったが、2トップのサポート役としてボバンをトップ下に下げ、前線のトライアングルを形成させると得点力がアップ。この3-4-3(1-2)布陣は、得点力ある前線の3人を生かすため、68メートルのピッチ幅を広く使い、ギャップ(DF間のすき間)をつくり出すことが「ミソ」だった。

 【日本代表なら】現有メンバーでは、FWは岡崎、森本だろう。そこへ本田をトップ下から突っ込ませる形が脅威となる。戦術理解度が高く、縦へ仕掛けられる松井、香川を両サイドに配置。守備力と展開力を持つ遠藤、長谷部のボランチは落ち着きがよく、最終ラインの3枚は人に強い闘莉王、栗原、中沢が妥当なところだ。

 そして4年後の日本代表は-。戦術をザック流に進化させるなら、前線には高さの平山、速さの永井。そこへボバンに見立てて本田を付ける。戦術理解度、技術の高い金崎を右に配し、ボランチには後方からのパスで組み立てられる柏木を起用。最終ラインには闘莉王に加え、オーバーラップが得意な槙野を加える。欧州での経験を積んだ吉田とのトリオで、超攻撃的なシステムが完成する。