日本代表のアルベルト・ザッケローニ新監督(57)が、FW陣の柱として森本貴幸(22=カターニア)に期待していることが分かった。日本協会の小倉純二会長(72)が1日、欧州でのW杯招致活動から帰国。渡欧直前の8月29日に同監督と話し合い、森本を14年W杯ブラジル大会のエースに育てることを確認したと明かした。
羽田空港に帰国した小倉会長は、満面の笑みで口を開いた。「(元日本代表監督)オシムさんとは違った意味でサッカー大好き人間。まじめだし、期待できる」とザッケローニ新監督を評した。2人は8月29日に都内で会食。その席で話題になったのは、新監督もよく知るカターニアのFW森本だった。「森本を日本代表のエースにしてもらいたいと話したら、当然彼も同じ考えだった」。小倉会長はうれしそうに極秘会談の内容を明かした。
ACミラン、インテルミラノなどで長くセリエAで指揮をとるザッケローニ新監督は、同リーグ5年目の森本の存在を熟知していた。昨季ユベントスの監督就任後も直接対決こそなかったが、同じリーグで注目。小倉会長は「彼はイタリアとも連絡を取り合って、やってくれるはず」と、新監督の「イタリアネットワーク」にも期待した。
もともと同監督は、強力なストライカーを前面に押し出した攻撃サッカーで知られる。98-99年にACミランでセリエAを制した時はドイツ代表FWビアホフがいたし、前年に躍進させたウディネーゼでは、ブラジル代表FWアモローゾを育てた。アモローゾはV川崎(現東京V)出身の元Jリーガー。今度は日本代表監督として、再び同じクラブである東京V出身の元Jリーガーをエースに育てる仕事に挑む。
小倉会長は「トリノ監督時代の大黒(現東京)は、練習ではいいが試合だと点が取れなかったと言っていた。経験不足だと。彼は日本代表に経験も植え付けてくれるよ」と期待。さらに「W杯予選は西アジア勢の巻き返しで厳しくなるが、U-21代表で臨むアジア大会(11月・広州)もライバルを知るために見るんじゃないかな」と続けた。攻撃の中心に森本を据えて、「ザック・ジャパン」が14年W杯ブラジル大会に向けて動き出す。


