日本代表のMF香川真司(21=ドルトムント)が、「ザックジャパン」の中心になる。2日、欧州組として初めて代表に合流。アルベルト・ザッケローニ新監督(57)に関して「名前も何も知らなかった。これから(戦術を)吸収していく」と宣言。W杯南アフリカ大会はサポート選手としての帯同だったが、新監督のスタイルに融合して14年ブラジル大会までに攻撃の軸に上り詰める。

 香川流の所信表明だった。初めて欧州組として代表に合流したこの日は、ザッケローニ新体制がスタートする記念すべき日でもある。練習前には、新監督がVIPルームから視察する前で本田とボール回しをした。それはW杯で2得点を挙げ日本のエースになった男と、これからの代表を引っ張っていく覚悟の表れだ。新監督に関しては「名前も知らなかったし何も知らない」と本音をチラリ。それでも、今後はすぐに戦術を理解していくつもりだ。

 「これからが楽しみです。自分からいろいろな話を(新監督に)聞きにいきたい。早く(戦術を)知れば、それだけスムーズに代表で力を出せると思う」。

 W杯後の2カ月で、最も成長したのが香川だろう。C大阪からドルトムントへ移籍し、昨季ブンデスで5位のクラブで定位置をつかんだ。南アフリカでは試合に出場できないサポート選手としての帯同で、世界16強に躍進した日本の陰で屈辱を味わった。

 悔しさは、4年後のブラジル大会で晴らすしかない。だからこそ、時には新監督の部屋をノックしてマンツーマンで話を聞くことまで考えている。ザックのスタイルに融合し、代表の中心に上り詰めるしかないのだから。

 実戦練習では、主力組の左サイドに入った。場合によっては、新監督がセリエA時代に採用した3トップの一角を担う可能性も出てくる。「ドイツに行って、シュートへの意識はさらに強くなった。もっと積極的にゴールを狙わないといけない。そういう考えになったし、少し自分は変わった」。紆余(うよ)曲折を経て、香川は生まれ変わった。本田とともに、香川がザックジャパンの攻撃の軸になる。【益子浩一】