日本代表DF田中マルクス闘莉王(29=名古屋)がアジア杯(来年1月7日開幕、カタール)を欠場する見通しとなった。今日4日の広島とのリーグ最終戦(豊田ス)後、残る天皇杯は出場せずケガの治療のため故郷ブラジルに戻ることが判明。Jリーグやクラブの公式行事をこなし8日にも日本をたつ。そのままブラジル国内で今季故障した右太もも、右ひざ、右肋(ろく)軟骨などの精密検査を受け治療に専念するとみられる。

 日本協会の原博実強化担当技術委員長(52)は11月末、アジア杯の代表招集について「故障を抱える選手やベテランなどの招集は、話し合いに応じる」と明言。クラブ側も満身創痍(そうい)の闘莉王に休養を与えたい強い意向を持つ。協会との最終調整は残すが、今オフは治療と休養最優先で充電することになる。