12年ロンドン五輪出場を目指すU-22(22歳以下)日本代表が、五輪アジア2次予選(6月19、23日)直前の6月8日に急きょ練習試合を組むことが12日、分かった。一発勝負で同最終予選進出が決まるクウェートとのホームアンドアウェー戦を控え、6月1日に新潟・東北電力スタジアムで国際親善試合を予定している。しかし、現時点で対戦相手が決まっておらず、原発問題で対戦相手が来日を拒むことも考えられる。協会関係者も「今日(原発事故の国際的評価が最悪の)レベル7になりましたし、相手が来日してくれるかどうか」と不安を漏らす。このため東日本大震災の影響でJリーグの日程が過密になる中、あえて強行軍で練習試合の予定を入れた。

 6月8日の対戦相手は国内で探しており、仮に1日の親善試合開催が不可能になった場合でも、確実に強化を図れる。5日のナビスコ杯1回戦第1戦後に招集をかけて、試合に備える予定。同代表はこの日、兵庫県内で行っている短期合宿2日目を終了。最終日となる今日13日に行われる全日本学生選抜、J1神戸と2試合の練習試合に向けて、紅白戦で汗を流した。予選本番まで2カ月。大震災の影響を受けるなか、限られた時間をロンドンにつなげる。