日本サッカー協会は28日、日本代表候補合宿(8月1~3日、札幌)のメンバー23人を発表した。

 日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(58)が、8月1日からの代表候補合宿にU-22(22歳以下)世代を8人も選んだ。「トレーニングキャンプの最大の目的は、これまで近くで見る機会の少なかった、できなかった選手を手元に置いて、その選手たちのことを深く知ることのできる、絶好の機会」とコメント。海外組に加え、代表常連のMF遠藤保仁も休養を優先させるため、呼ばなかった。

 今回の合宿は、辞退した南米選手権の代わりに行うもの。8月10日には韓国戦、9月にはブラジルW杯アジア3次予選が始まる。FWハーフナー・マイクら8人が初選出されているが、海外組主体のA代表にとどまる可能性は高くない。目前の試合より、9月に始まるロンドン五輪アジア最終予選、さらには3年後のW杯本大会に向けた第1歩と言える。

 同監督は、合宿最終日(同3日)に、地元大学チームとの練習試合実施の要望を出した。2日間の練習とミーティングで、新メンバーや若手に「ザックイズム」を浸透させ、実戦で確認するのが狙いだ。無念の南米選手権辞退で得たチャンスを、最大限に生かすしかない。【盧載鎭】