【タシケント(ウズベキスタン)7日=盧載鎭、菅家大輔】日本代表FW岡崎慎司(25=シュツットガルト)がザッケローニ監督(58)から「リーグ戦10得点」を厳命された。日本は敵地でのW杯アジア3次予選ウズベキスタン戦から一夜明けた7日、海外組は欧州へ、国内組は日本へと移動。同地で行われた09年6月のW杯南アフリカ大会アジア最終予選ウズベキスタン戦を再現するかのようなダイビングヘッドで同点ゴールをゲットした岡崎は搭乗前に、指揮官から「ドイツで10点は取ってくれ」と命じられたことを明かした。

 値千金の同点ヘッドを決めた余韻など、全く感じさせなかった。岡崎はこの日の早朝、薄暗くひんやりとした空気が漂う空港に姿を見せると「(宿舎で)監督にあいさつをしに行ったら、ドイツで10点は取ってくれと言われました」と指揮官からの厳命を明かした。

 ザッケローニ監督の期待は理解している。大黒柱FW本田(CSKAモスクワ)が右膝手術で離脱中で、今年のW杯予選3試合の欠場が濃厚。当然、岡崎の得点力が日本の攻撃の鍵を握る。今季まだ1得点だけに「チームに戻って点を取ってアピールしたい」と決意を表明した。

 欧州主要リーグの2桁得点を達成すれば、06-07シーズンのFW高原(フランクフルト)の11点、98-99シーズンのMF中田(ペルージャ)の10点に続く3人目の快挙。6日のウズベキスタン戦の得点で日本代表通算得点を22点に伸ばし、FW中山(札幌)を抜いて8位に浮上した「侍ストライカー」は、この勢いをブンデスリーガでの得点ラッシュにつなげるつもりだ。

 ウズベキスタン戦では1点ビハインドの後半20分にDF内田の右からのクロスを豪快なダイビングヘッドで突き刺し、値千金の同点ゴールを奪取。貴重な勝ち点1をチームにもたらしたが「もっと内容的に圧倒したかったけど、アウェーはそう甘くはないと思った」と冷静に振り返った。

 異様なムード、悪いピッチなどの慣れない環境の中、敗戦も頭をかすめるほどの大苦戦。敵地でのW杯予選の厳しさを痛感しながら、その視線はさらに先を見すえていた。「相手のリズムになっている時に、俺たちもそれに乗っかっていた。あの状況になっても盛り返せないと。ウズベキスタンに勝たないとW杯では勝てない」。チームの地力を上げるためには、まずは自分の地力を上げないといけない-。そのためにも指揮官の課した「リーグ戦10得点」を達成し、さらなる成長を遂げてみせる。