U-22(22歳以下)日本代表はきょう21日、ロンドン五輪アジア最終予選の初戦マレーシア戦(ベアスタ)に臨む。台風15号の影響が心配されたが、五輪出場を目指すチームには強力援軍が続々と応援に訪れることが分かった。MF清武弘嗣(21=

 C大阪)は、観戦に来れば必ず得点、アシストを決める吉兆を呼ぶ弟、U-17、19日本代表歴を持つ功暉(こうき、20=福岡大)が来場する。

 清武にとってこれ以上ない強運の持ち主がスタンドから声援を送ることになった。1歳年下で、小学校から大分ユース時代まで同じチームでプレーした弟を、両親らとともに招待。これまで何度も節目の活躍を呼び込んでくれた最愛の弟からも力をもらい、地元九州のピッチで暴れまくる。

 清武

 九州でできるので、家族をはじめいろんな人も来るし、しっかりプレーして勝ちたい。明日は内容よりも勝ち点3を取ることが大事。得点も決めたいですし、まずはチームに貢献できるプレーができれば。

 清武はこれまで、弟が観戦に訪れた試合で次々と結果を残してきた。プロ初ゴールを決めた08年8月9日の清水戦(大銀ド)、C大阪移籍後初ゴールとなった10年7月24日の山形戦(長居)、そして先制点を決めた6月19日の五輪アジア2次予選・クウェート戦(豊田)はすべて弟が観戦している。

 さらにA代表デビューを飾り、いきなり2アシストを決めた8月10日の日韓戦(札幌ド)にも駆けつけており、弟のラッキーパワーは家族内でも話題になるどころか、清武にとって大きな安心材料になっているほどだ。

 17日には合宿先の熊本で福岡大と実戦形式での練習を行い、4年ぶりに兄弟で同じピッチに立った。昨年までFW永井と2トップを組んでいた功暉からは練習後「頑張ってな!」と激励を受けた。

 2人は今も週に1度電話やメールで近況を報告しあう仲。今合宿中は決戦に向けて集中力を高めており、連絡はとっていないが、子供のころから互いにプロでの活躍を夢見てきた。功暉も「今度も僕が行くから絶対に活躍してくれると思っています。大量ゴールで勝ってほしいですね」と、期待を寄せた。

 20日、U-22日本代表は会場となるベアスタで約1時間軽めの練習を行った。清武は笑顔も見せ、軽快な動きできょう21日の試合に備えた。清武にとって「今の一番の夢」というロンドン五輪出場。隣県福岡から駆けつける弟が見ている前で、五輪切符につながるシュートを力強くぶち放つ。【福岡吉央】