【アンマン(ヨルダン)4日=福岡吉央】足場の悪いピッチもまかせろ!
U-23(23歳以下)日本代表はきょう5日に、ロンドン五輪アジア最終予選シリア戦を迎える。会場となるキング・アブドラ国際スタジアムはピッチコンディションが劣悪だが、高校時代まで土のグラウンドでプレーしたFW大迫勇也(21=鹿島)は「慣れているから大丈夫」と自信を見せる。FW陣で唯一、予選全5試合に出場しているプライドを胸に、勝てば王手、負ければ2位転落の大一番で、自らのゴールでチームを勝利に導く。
きょう5日の試合開始時間と同時刻で行われた公式練習。日本とは違う、湿ったデコボコのピッチに足を踏み入れた大迫は頼もしい言葉を口にした。
「高校時代も土なんで。雨でも練習をやっていたし、気にはならない。思っていたよりピッチは悪くないし、下は緩いけど相手も条件は同じなので割り切るしかない。常に気を配って、相手のミスを狙っていきたい」
今回の代表選手の半数以上は、普段人工芝で練習をするJリーグ各クラブのユース出身。だが大迫は鹿児島城西高時代まで、デコボコの土のグラウンドで練習を重ねてきた。梅雨や台風の時期も水たまりのピッチで練習。同校サッカー部関係者も「あいつは悪いピッチに慣れているから大丈夫ですよ」と太鼓判を押す。プロ入り後も毎年オフになると約1週間、母校で自主トレを行っており、その感覚は今も失っていない。
昨年11月のシリア戦では先発出場。無得点ながら4本のシュートを放っており、シミュレーションもばっちりだ。「ある程度前を向くことはできると思うので、攻めた後のカウンターを気にしながら、積極的に仕掛けていきたい」とイメージを膨らませる。
チームのFW陣では唯一、アジア予選全5試合に出場。昨年6月の2次予選クウェート戦(豊田)では得点も挙げた。親善試合を含めれば関塚ジャパンでは8試合2得点。FW永井から定位置を奪った男は、大一番でも貪欲にゴール量産を目指す。「点を取ることが一番。チームにも勢いが出るし、結果を出し続けることにこだわりたい」。
この日の練習開始時の気温は12度。湿度は30%で、前日に比べ、グラウンドの湿気は蒸発し、状態も幾分改善された。きょう5日の天気予報は晴れ。ピッチ状態はさらに良くなることが予想されるが、それでもバウンドは不規則で、ボールコントロールには細心の注意が必要となる。
特に両ゴール前はまだ土が軟らかい状態。だが大迫は「1人1人が体を張って、局面局面で勝てるようにしたい」とたくましい。1トップを張る男の強い責任感。大迫が自らのゴールで、5大会連続9度目の五輪出場に王手をかける。

