ママさんボランチのMF宮本ともみ(33=伊賀)が4年半ぶりの代表復帰に猛烈アピールした。女子各年代の日本代表候補による合同合宿2日目は10日、和歌山県内で行われた。なでしこチャレンジとして招集された04年アテネ五輪代表の宮本は「まだまだ若い世代に負けたくない」と意欲満々。同い年のMF沢穂希が右ふくらはぎ肉離れで離脱しており“精神的支柱”としても期待される。この日からなでしこジャパンの選手も合流した。
4年半ぶりの代表復帰へ、宮本は虎視眈々(たんたん)と目標を定めていた。なでしこジャパンの予備軍的扱いとなる「なでしこチャレンジ」として招集された今合宿。同い年で同じMF沢がケガで離脱し、大ベテランには最高のアピールの場だ。
宮本
久々にこういう場に来て本当にうれしかった。若い子にはまだまだ負けられないって思った。
沢、宮間、阪口、大野となでしこジャパンの中盤は不動だ。一方で佐々木則夫監督(53)は「バックアップメンバーは絶対必要」と言い続けてきた。トップ下からボランチと複数のポジションをこなす宮本への期待は高い。アテネ五輪やW杯出場など豊富な経験は、若い選手にとって精神的支柱にもなれる。
宮本
自分も前よりプレーの幅は広がったと思うし、今の子は技術が高いから直接教えて…というのはないけど、それ以外に役に立てるならうれしい。
今春に小学生となる1人息子・耀大(ようた)くん(6)は地元・伊賀で留守番する。05年5月に出産後、翌年に代表復帰してからは日本協会がベビーシッターを手配してくれ、遠征にも連れてきた。07年9月の中国W杯を最後に代表に招集されない宮本にとって家を空けるのはリーグ戦での1泊の遠征だけだった。
宮本
自慢のお母さんでいるためにも頑張らないと。これだけ長く家にいないのは今回初めてのケースなんで。心配は心配ですけど、それはそれ。ダンナさんも義母も見てくれていますから。
昨夏のW杯初優勝で沸いた時、耀大くんに「なんでママは(代表に)いないの?」と言われたことが強烈に胸に残っている。宮本は「老体にムチ打って頑張らないと」と、自虐ネタで笑いを誘ったが目は真剣そのものだった。【土谷美樹】
◆宮本(みやもと)ともみ
1978年(昭53)12月31日、神奈川・相模原市生まれ。97年プリマハム(現伊賀)入団。09年から東京電力でプレーし、昨季から伊賀に復帰。97年代表初選出。05年に長男を出産、同年は産休を取ったが翌年復帰。同年代表にも再招集され、初のママさんなでしことして話題に。04年アテネ五輪、99年世界選手権(後のW杯)、03、07年W杯出場。代表通算77試合13得点。168センチ、59キロ。

