U-23(23歳以下)日本代表の浦和MF山田直輝(21)は12日、鹿児島県指宿市内で精密検査を受け、右中臀(でん)筋の肉離れと診断された。全治2週間で、ロンドン五輪アジア最終予選アウェー・マレーシア戦(22日)への出場が不可能になった。3月10日のJリーグ開幕には間に合う予定。

 チームキャンプを行っている指宿市内のグラウンドで、10日の午前練習中に負傷。11日には「初めての痛み。何も分からない」と話していた。この日の練習も、ベンチから見守っていた。

 今日13日にマレーシア戦のメンバー発表が行われるU-23日本代表には、不運な出来事となった。FW清武、山崎に続く前線の選手の負傷。日本は現在、C組2位で、勝ち点と総得点で1位シリアを逆転するため、マレーシア戦では大勝が求められる。そのため、攻撃陣には得点力が期待されているが、また攻撃の主軸を失った。

 既に代表チームとはドクター間で連絡を取り、ケガの状況を伝えた。山道強化部長は「走りだすまでに2週間はかかる。(五輪予選は)仲間に託すしかないでしょう」と話した。